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『SHOWDOWN』
海外盤発売記念スペシャル対談
和田“キャプテン”誠
寺田恵子(SHOW-YA)
若井望(ディスティニア)

今できる自分たちの持ってる全てをさらけ出してる
アルバムなので、ぜひ聞いてほしいです!

                                   

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インタビュー 和田“キャプテン”誠

和田“キャプテン”誠×寺田恵子(SHOW-YA)×若井望(ディスティニア)

SHOW-YA35周年記念&アルバム『SHOWDOWN』発売記念、スペシャル対談!!

今できる自分たちの持ってる全てをさらけ出してるアルバムなので、ぜひ聞いてほしいです!

[インタビュー実施:2021年8月24日]

 

日本のガールズ・バンドの先駆けとして35年間シーンを牽引し続ける女帝、SHOW-YA。彼女達が35周年記念となるアルバム『SHOWDOWN』が8月30日にリリースされた。本作はプロデューサーには新たに若井望(ディスティニア)を迎えて制作され、全曲英詞で世界を視野に入れたSHOW-YA史上最高傑作となっている。その発売を記念し、彼女達をデビュー当時から知るヘヴィメタル評論家の和田“キャプテン”誠氏を聴き手にSHOW-YAのヴォーカル寺田恵子とプロデューサーの若井望の3者対談が実現した。

 

和田:今日はですね、すごい話をいただいてSHOW-YAのニュー・アルバム発売と35周年を記念して、私がお話を聞くなんていう大それた企画が持ち上がっております。

まず、ご紹介したいと思います。皆さんご存知…はいどうぞ!

 

寺田:え、私?寺田恵子(笑)

 

和田:恵子ちゃん、お久しぶりです。

 

寺田:凄く久しぶり、会えてうれしいです!

 

和田:もう本当にね、しばらくでございましたけれども、恵子ちゃんの姿はテレビとかでもいろいろ拝見させていただいて…35周年おめでとうございます!

 

寺田:ありがとうございまーす!

 

和田:35年前に僕と仕事やってたんだよね?

寺田:あの、全然ハードロックとかヘヴィメタルとかを知らないときに、和田さんからレクチャーされて、「真夜中のスラッシュターイム!」っていって、、

 

和田:そうそうやったね!真夜中の4時台にスラッシュばっかりかけてたよね(笑)あの当時さ、メタリカがちょうど『Master of Puppets』出したり、ハロウィンが『Keeper Of The Seven Keys Part 1』を出して、凄くいい時期だったんだよね。アメリカでもハードロック/ヘヴィメタルが盛り上がって、、盛り上がってたし。曲とかもすごい良かったし、、

 

寺田:良かった、良かった!

 

和田: SHOW-YAの「オールナイト・ニッポン」の1曲目でメタリカの「Battery」から始まったりしたからね。

 

寺田:バッ、テ、リー!ってやってたね(笑)

 

和田/寺田:ははは(笑)

 

和田:さて、早速ですが、これまでを振り返ってみてどうですか。

寺田:何?振り返る?35年を?

 

和田:うん、35年。まあ、長い出来事だけど…

 

寺田:そうだなあ、振り返ってみてっていうか、ずっと走ってんだなって。20代のときのSHOW-YAは、もうもうほぼ休みなくずっと動いてたし、右も左も分からない中で、こうバンドってのは何ていうのかな…1個の形でするとか、あとはその世の中でまだ女バンドとか女性ハードロック・バンドってのがないところで、聞き入れてもらう土壌を作るのに、本当に何だろ、あらゆる手段を使って…その頃は、ほら、ロック系はテレビにでないとか、そんな時代だったけど率先してテレビにも出てたし、とにかくたくさんの人に女でもバンドができる、女でもロックができるっていうことをね、知ってもらうっていうので、すごい突っ走り…本当に突っ走ってたかなって感じがしますね。

NAONのYAONもね。ちょうど企画が出てね。カルメン・マキさんが1回目に登場してくれたりとかありましたよねえ。もう、思い出深いです。そうですね、だから自分の中のやっぱり憧れというか、私にとってマキさんは神ですよ、うん。だから、そのマキさんがいなかったら多分私はSHOW-YAには入ってないし、まあ、そうやって導かれてきたんで、マキさんの後でバック・コーラスで「チュ、チュ、チュ、チュー」(「私は風」のコーラス)やった瞬間にね、なんとも言えない感覚に、襲われましたね。

 

 

和田:そうですかぁ。その中でね、こないだテレビ見させていただいて、マツコさんに責められたねえ。「なんでやめたんだ、お前」って(笑)

 

寺田:はははは(笑)やめて、この野郎みたいなことね(笑)番組では1回しか言ってないんだけど収録中も五、六回言われてますから(笑)

 

和田:そうなんだ。

 

寺田:はい(笑)もうすっごく応援しようと思って、あの界隈の人たちがみんなで「やっとSHOW-YAが世界に行く」って言って喜んでたらしくてね。だから、それをね、なんかずっと責められて(笑)申し訳なかったなと思うけど、でもあのまま続けててもどうだったのかな?っていう思いがあって…

 

和田:で、再結成があって、それで本当にSHOW-YAが、新しい道を歩み出すっていう、その辺もすごくインパクトあって。ファンもバンドとしての歴史の一部として、今は楽しんでるんじゃないかなと僕は思いますよ。

 

寺田:なんか楽しんでくれてたらちょっとありがたいのかなあ(笑)。

 

和田:楽しんでくれてると思いますよ。ファンの人たち、熱いし!

寺田:そうですね。本当に…だから、あの、あるところで本当にみんなに申し訳ないなっていうか、一番申し訳ないのやっぱりメンバーなんだけど、、あの本当に、夢をね、ずっと見てて、それを私の一言でというか思いつきみたいな感じで誰にも相談することなく、スパッと辞めてしまったんで、だからメンバーが人間不振になったりとかさ、いろいろするわけじゃないですか。で、あたしがバンド再結成しようっていうときもやっぱり5年かかったわけだし、、でも、何ていうのかなそれがあって、再結成してからのSHOW-YAの方がデビューしてから私が辞めるまでよりも、もう倍以上長いのね。

 

和田:そうね。うん。

 

寺田:だからそういう部分でいくとSHOW-YAはSHOW-YAらしくというか、それぞれのことを尊重しながら、それぞれのことをリスペクトしながら活動ができてるんじゃないかなっていう風には思っています。

 

和田:なるほど。ありがとうございます。またいろいろお話を伺います。そして、お待ちどうさまでした。ゴメンね。若井君、今回このSHOW-YA最新アルバム『SHOWDOWN』のプロデューサーであります、若井望さんです!

 

若井:ほんともうね、キャプテンと寺田さんのやりとりがね、もういい感じのラジオ番組を聞くようでずっと聞いてたいぐらいですよ。

 

和田:いやいや、若井先生、いまどこにいるの?

 

若井:もう私もヨーロッパの南端の方にありますマルタ共和国ってところにいま住んでるんですけども。

 

和田:凄いなあ!

 

若井:いえいえ。無事にこっちでワクチンも打ちまして元気にやっております。

和田:おお、そうなんですか。いやマルタに行くって聞いてね。僕も驚いたんだけど、その前にお電話いただいたんですよね。そこでも一時間くらい喋ってさあ(笑)いろいろと。

 

若井:いやー、もういろいろと(笑)もうそれこそ僕自身はキャプテンが寺田さんのラジオの構成をやってたってことを、正直後で知ったわけなんですけど、お話しを聞いてみて、これは面白い話が聴けそうだなと思って。いまさっきね、奇しくもキャプテン(和田”キャプテン”誠)がおっしゃられたり、2人のトークの中であったように、やっぱりほら、バンドには紆余曲折ドラマがあって、、

 

和田:そう!人にはドラマがあるからねえ。

 

若井:最初から見てる観測者というか歴史学者というかですね、そういう人がここにいらっしゃるわけですよ。35年間みている歴史の観測者が。

 

和田:ははは(笑)

 

若井:僕は今回、作品をプロデュースさせてもらってリアルタイムで知ってるのは近年のことだけなので、、もうこれはその35年間見てきたキャプテンとその当事者である寺田さんにこうね、、話を盛り上げてもらって僕はそれをしっかりとこうロック・ヒストリーの1ファンとしても、見届けたいなと思いまして。

 

和田:なにをいってるのよ(笑)ははは(笑)

 

若井:いや本当に(笑)

 

和田:まあ、とにかくにね、今回ハードロック/ヘヴィメタルにフォーカスしたSHOW-YAのニュー・アルバム『SHOWDOWN』がいよいよ出るわけですけれど。このきっかけってのはどこにあったんですか?プロデューサーとして若井先生はどう思いますか?

 

若井:そうですね、最初いろいろレコード会社さんと、事務所さんとお話をされた中で、最初は旧曲を少しリアレンジしたり海外のエンジニアに触ってもらってとかの企画が上がって、そこのコーディネートとリアレンジをやろうと。場合によってはヴォーカル取り出してもいいなって話の企画だったんですけど、それができる人っていうことでまず僕に白羽の矢が刺さったと。

 

和田:なるほど。

 

若井:そこからいろいろ話が盛り上がり、せっかくもう35周年近いしっていう風にそこからのニュー・アルバムの流れになり、企画の延長線だし、やるならやりたいしSHOW-YAなら世界を目指せるって僕も思ったので、これやってみようぜ!ってことになりまして、今回プロデューサーを務めさせていただいたと。いう次第でございます。

 

和田:そうですか。これ世界を目指してのアルバムということになるわけだけど、恵子ちゃんねえ。ハードロック/ヘヴィメタルに特化してるっていうそういうフォーカスをしたというところはいかがですか?どう感じてますか?

 

寺田:若井くんって80年代のハードロックとかヘヴィメタルとかすごい詳しいし好きじゃないですか。それで自分たちはリアルタイムに80年代のロックをしていて、リアルにいた人間が、あのリアルに感じてたものと、それからそこに憧れを持ってた新しい感覚を持った若井くんっていう部分で、なんていうかな、古いものと新しいもののちょっと融合みたいな。

 

和田:なるほど。

 

寺田:そういうところがちゃんとあるアルバムにはなってるはずなのね。若井くんがすごいなと思うのはやっぱりSHOW-YAのいい部分ってあるじゃないですか、今までやってきた35年の培ってきたものとか構築されたものみたいなのを極力壊さないで、なおかつその先を目指せるものっていう形でアレンジしてくれてるんで、だからやっぱり笹路さんとやってたときっていうのは、SHOW-YAはこういうバンドだからそれでこのメンバーが、こういうプレーだから、ていうことを想定してアレンジとかしてくるんだけど、その先に行くものというか、あの若井くんはSHOW-YAなら、こういうことができるんじゃないの?みたいなね。新しいそのアイディアだったりとか自分たちがまた一歩上に目指せるようなことをなんていうのかな、小出し、小出しにやってくるというか(笑)

 

 

 

和田:僕はこのアルバムを聴かせていただいて思ったのは、やっぱりね、すごくSHOW-YAらしくてハード・ロック/ヘヴィメタルであるけれど歌心のあるアルバムだなというふうに感じたんですね。全体を通して聴いても。

 

寺田:ありがとうございます!

 

和田:とってもよいよね。

 

寺田:ヘヴィメタルとか、そういうメタル系になると私はあまりメタルっぽい歌い方ができる人ではないので(笑)ふふふ(笑)

 

和田:昔、話してたね、小さい頃ピンク・レディーが好きでとか言う話をね(笑)

 

寺田:うん、そうだから歌は好きなんだけどやっぱり得意、不得意みたいのがあったとしたら、よく男のロック・ミュージシャンなんかと一緒に、イベントでやる機会があるじゃないですか、みんな「ミャーーーー!」とかシャウトやるじゃないですか。私それができないんだよね(笑)でもなんか、私の中のイメージでメタルの人って割とシャウトしたりするイメージなんで、それを求められたらどうしようとかって思ったんだけど(笑)さすがにそれは別に求めてこなかったんで(笑)

 

和田:ははは(笑)

 

寺田:ただ、英語でも日本語でもやっぱり曲を伝えるってことは、変わりはないと思うんで、自分ができる範囲で曲の中の思いみたいなのは、ちょっと頑張って歌ったつもりではいます。

 

和田:そうなんですねえ。若井君はそのあたりどうですか。

 

若井:もう寺田さんの声だったらこういう曲が合うし、まさにキャプテンや寺田さんが言ったとおりで、最初にSHOW-YAでいけるって思って、今回やりましょうよ!ってなってメンバーにも言ったときに、もう既に頭の中に結構こういうサウンドイメージで、こういう曲だったらかなり面白いんじゃねかなって思って…完成形のイメージが今回すごいあったんですよね。僕は幸いに海外の結構女性ミュージシャンの音楽も聞くので…

 

和田:なるほど。なるほど。

 

若井:そうすると、やっぱ寺田さんのみたいなハスキーな女性ヴォーカルってのはやっぱ多いし、インパクトが強い訳なんですよね。

 

和田:そうね。声にもエモーションあるしね。

 

若井:そうそう。なので、SHOW-YAがやるべき曲とか歌唱のイメージが頭の中にバーッと浮かんだので、それを一つ一つこう形にしてたっていうところはありますね。

 

和田:ドロ・ペッシュとの共演っていうのもね。今回大きな聴きどころだと思うんだけど、ドロもドイツではすごく人気の高いシンガーですからね。

 

若井:そうですね。もうジャーマン・メタルといえば、キャプテンですから(笑)

 

和田:ははは(笑)ドロは本当にすごいですからね!実力も、人気も。

 

若井:ご存じの通りワーロックをはじめとして、80年代からもうずっとやってて、本当にドイツでは普通にテレビにも出たりするところもあったりしますからね。まあ、言ったらですね、同じようなことを寺田さんが日本でやってると。お昼の番組に出たりもするわけじゃないですか。だから今回そういう親和性はもともとすごい感じて、今回こういうコラボの曲でということで思いったってオファーしたんですよね。

 

和田:おー、なるほど。そして、歌詞の部分は全部も若井くんが書いて、ということなんだけど、その辺はどうですか。

 

若井:英語だからできるような歌詞っていうのも今回は作ったりしましたね。あとは、やっぱりバンドのメンバーそれぞれと仮タイトルに付けてきたのか、それに込められたものや僕自身が込めたかったものも含めて。特に歌詞の方が好き勝手にやらしてもらってある感はあるかな。

 

和田:「TOKYO, I scream」とか?

 

若井:ははは(笑)あの曲なんかは顕著ですよね(笑)

 

和田:本当にね、あれキャッチーでさ、躍動感とさ、あの曲なんかやっぱりすごく楽しいよね!あれ好きだよすごく。

 

寺田:これ?(センスを振って踊る仕草)踊るう?みたいな(笑)

 

若井:これも本当にいろんなとこで言ってるんですけど、さんちゃん(五十嵐☆sun-go☆美紀)のソロイベントで僕はTシャツのデザインをちょっと手伝ったりした事があって。元をたどればBLIZARDで僕がギターを弾かせてもらっていて、さんちゃんが対バンで一緒になって…

 

和田:なるほど。なるほど。

 

若井:そこをきっかけで、Tシャツのデザインとかしたりして、そんときにさんちゃんが踊ったらすごいインパクトあって。

 

和田:ははは(笑)いや、さんちゃんはね。ワイルドだけど(笑)さんちゃんなんかはこう、お酒飲んでお話で出してると結構ワイルドでしたよ。「和田さんこれ知ってる?」なんて聞かれてグイグイきてね。

 

寺田:お酒飲んで一番目あれなのはSun-go☆だからね。もちろん、暴力的云々じゃないのよ、さんちゃんはお酒飲むとよくスタッフなんか集めて説教したりとかもよくしてたし(笑)

 

和田/若井:はははは(笑)

 

寺田:ライヴをやると必ずスタッフ部屋に集めて、朝までなんかずっと説教というかお話というか、Sun-go☆の部屋からスタッフがぞろぞろ足が出てくるっていう(笑)また、何か怒られてるう!っていう(笑)

 

和田:なんか分かるような気がしますね(笑)

 

若井:ストイックだなあ、さんちゃん。

 

若井:で、こうやっててね、寺田さんも笑ってるけど、もうねえ、寺田さんの酒豪伝説をいろんなとこで聞くわけですよ(笑)いろんな人から(笑)

 

寺田:え、やだ(笑)

 

和田:あのね、SHOW-YAの皆さんは飲みますからね。

 

寺田:え、ちょっと、あれ?もしかして、投げ飛ばしちゃったやつ?え、、?

 

若井:(笑)、その辺の話もですし、実際、僕が見たときとしては、確か僕がまだ18才か19才ぐらいだと思うんですけど、あるイベントに一緒に寺田さんも出たことがあって、その時は寺田さんねえ…順リハで僕ら一番最初の出番でリハが朝早かったんですよ。そしたらその早朝のリハのときからね、もうステージの一番前とかでずっと踊ってるんすよ(笑)

 

和田:はははは(笑)

 

若井:え、何時に会場入ったの?って思って。ライヴと同じ格好なんですよ。既にそのときに。これすげえな、これはすごい。ロックだぜと思って。何かそういう楽しさっていうんすかね、そういうロックらしさというか、そういう酒豪伝説とかもうさんちゃんの踊る姿とかいろんなものを総合して、何かああいう歌詞になったと。

 

和田:なるほどね!

 

寺田:私はね。あの何かでだいぶいろんな人に話を作られてる!

 

和田:作られてた?(笑)そう?

 

寺田:私は全然で酒豪でもないし、周りが面白おかしく私が酒豪だったら面白いだろうなあって言ってる。ふふふ(笑)

 

若井:その辺どうなんですか?キャプテンから見たら寺田さんの真相は?

 

和田:プリプリのメンバーとか、恵子ちゃんたちとよく飲んでた話も聞いてるし、それから渋谷でね、1回ね、当時のスタッフやADの子たちと一緒に皆さんと飲んだことがあるんだけど…

 

寺田:あった!あった!

 

和田:潰れましたからね。

 

若井/寺田:はははは(笑)

 

和田:ADが(笑)もうそれは大変なことに渋谷の街を裸で、、彼らも大変なことになっちゃって(笑)

 

若井:全然、間違ってねえじゃないですか(笑)作られてませんよ(笑)

 

寺田:あたしじゃないからね!

 

和田:あれは姐さんだったよねえ(笑)

 

寺田:だから、えーっと…まずね、お酒強いのは私以外のメンバーはみんな強い。それは確か。私はお酒は好きだけど、そんな量は飲まない。

 

和田:そうね。場を楽しみたいというかね。

 

寺田:そう、楽しい方がいい(笑)渋谷で飲んだときの話で、思い出したんだけど、うちのキーボードの方のキャプテン(中村美紀)が、結構飲んじゃってね。ディレクターさんの頭を(思いっきり)叩いちゃってたりして(笑)

 

若井:そんなイメージですけどねえ(笑)昔のことはいえ。

 

寺田:怖いとかじゃなくて、ボケとつっこみみたいな感じで(笑)

 

和田:はははは(笑)

 

寺田:暴力的な叩き方じゃなかったんだけど、相手ディレクターさんじゃん?(笑)

 

和田:中村さんはね、彼女はすごくやっぱり大人だなっていうふうに僕はいつも思ってたんで、落ち着いた感じのする人だなって思ってたんですよ。

 

若井:いやもう、キーボードのキャプテン(中村”captain”美紀)は本当にリーダーですよ、今回もそのキャプテンからいろいろと他のメンバーの情報収集できたことが、めっちゃでかいですから。

 

寺田:基本だからね、そんなに感情を表に出して、「何とかだからこうしよう、ああしようとか」っていうタイプの人じゃないんだよね。どっちかっていうと傍観者っていうか。もう、メンバー間でにっちもさっちも行かなくなったときに彼女が一言、ぽんっていうと、みんなが「あ、キャプテンが言ってる」と思って、話が最終的にまとまっていくってところもあるから。普段からピーチクパーチク言うタイプではない。普段から言うのはあたしとSun-go☆だから(笑)

 

若井:今キャプテンっていまこのトーク中に2人じゃないですが、ちょっと混乱するよね(笑)

 

寺田:私からすると美紀ちゃん!(笑)

 

和田:ミキちゃんも3人いるじゃない?(笑)

 

寺田:そうだね、そうだね(笑)そうのなのよ。ややこしい(笑)

 

若井:ちなみに、和田さんから、SHOW-YAがビスカヤの「Howl In The Sky」カヴァーしていたってお話を聞いた後に、改めてSHOW-YAの曲を聞くと、、

 

和田:懐かしいね!四谷のフォー・バレーでカヴァーを。

 

寺田:「パパパッ、パッ、パッ、パー」ね(笑)

 

若井:本当にね、いろんなとこに、例えば「Fairy」とかもそうで、キーボードとギターのバトルなんかにも影響を感じますよね。

 

和田:そういうことでね、今回、曲の方は若井君もそうだけど、メンバーの皆さんが書いてて、本当にそれぞれの色合いが出てるなと思うんだけど、やっぱねキャプテン中村先生の書いた曲ってのは、このキーボードの音がすごく透明感があって、80年代をすごく感じさせるんだよね。うんすごくもうそのあたりがねえ、やっぱりSHOW-YAの色が出てるなっていうのをキーボードからも感じますねえ。

 

寺田:キャプテンが書いた曲っていうのはキーボードがポイントだし、メロディアスなんだよね、とても。

 

和田:そうね。うん。

 

寺田:キャッチーだし、メロディアスだしで、ちょっと切ないところもあって、私は昔からキャプテン(中村美紀)が書く曲っていうのは大好き。

 

和田:うん。キラキラしてるわ。

 

若井:僕は本当にキャプテン(中村美紀)がいかにハードロックが好きかっていうのもね、知りましたよ。キャプテンは、ジューダス・プリーストとか今も普通にライヴ見に行ったりとかしてるんすよね。基本、キーボードのないバンドじゃないですか(笑)

 

寺田:だって、あれだよ!あたしがSHOW-YAに入る前には、ギター弾いて、歌うたってたんだよ、それこそジューダスの曲とか、うちのキャプテン!

 

若井:これは素晴らしい情報ですねえ。

 

和田:今度は是非、中村さんも呼んでね、ちょっとね。

 

若井:そうですねえ!やりたいですね!

 

寺田:うちのキャプテンにそういう話をさせたら、結構すごいから。普通こういう業界にいるとチケットとれるかなあ、みたいに誰かにお願いしたりするでしょ?でも、あの人自分で本当に買って率先して見に行くタイプなんで、めっちゃめっちゃ好きよ。

 

若井:今回もね、本当に曲もらった時にこの人絶対ハードロック/ヘヴィメタル好きだなって思いましたよ。一発で思ったから。スタジオからの帰りも方向が一緒でキャプテン(中村)とよく話をしたりしたんですけど、もう普通に自分と同じようなロック・キッズと話してるみたいでしたからね(笑)

 

寺田:ビジュアルでいったらSHOW-YAで一番ロックぽく見えないじゃないか。お嬢さんぽい感じなんだけど、たぶんメンバーで一番ハードロック/ヘヴィメタル好きなんだよ。

 

若井:間違いない。間違いない、これはもうね、キャプテン×キャプテン対談、なんていうのを1回見てみたいですよね(笑)

 

和田:いやー、やりたいな!呼びたかったなあ。

 

若井:次ね、海外盤が出るそのときにでもいんじゃないですかね!

 

寺田:うん。うん。

 

和田:でね、あと今回驚いたのはさとちゃんとミッタンがすごい曲を書いてきたなと、「Thunder」!一番、早いんじゃないのあれ?

 

寺田:早いのかな?さとは「EYE to EYE」の早いみたいな感じのこと言ってたけど、、そんなことない?

 

若井:そんなことないですね。「Thunder」の方が倍テン(ダブル・テンポ)になるので。

 

和田:さすが、太鼓の達人、ミッタン、がんばってるなと(笑)

 

寺田:珍しいんだよね。さとミッタンがああいう曲書いてくるのも。あともう1曲、さとミッタンが書いた「Don’t Runaway」もそうなんだけど、あの2人はバラードを今まで書いてきたことないし。

 

和田:あれもすごくいい、パワーバラードだよね。

 

寺田:うん、そうそう。だからそういう部分では、今回あの2人が書いた曲を聞いた瞬間に、「えっ、この曲、2人が書いたの?」って、マジかっ!て、ちょっと思って。「Don’t Runaway」はキャプテンが書いたんじゃないかと思ってたし。「Thunder」も違う人が書いたと思ってたら、さとミッタンだったからちょっとびっくりした。すごいいい曲じゃん!って思って。

 

和田:本当、87年にSHOW-YAでやった「好きになった人」(都はるみ)のカヴァーを思い出しちゃいました(笑)

 

寺田:やったねえー!(笑)

 

和田:やりましたよね!あれ楽しかったなあ(笑)2021年バージョンどうですか?(笑)

 

寺田:「好きになった人」?テンポアップして?(笑)

 

和田:ミッタンがツーバスで連打でこれはあかんって途中で音を上げるっていうね(笑)良かったなあ、あの時代(笑)よく覚えていますよ。これまで一番速い曲はさっきも話に出たけど、「Fairy」だったと思うんですよね。

 

若井:テンポ感はこのニュー・アルバムの「Thunder」といい勝負って感じですね。

 

和田:Fairy、本気、愛してあげる、ね。

 

若井:あの歌詞もね、いいですよね。

 

和田:あそこで入るツーバスがいいんですよ、あれが。

 

若井:あの80’sらしい感じのね!ああいうのたまんないですね。今回もそういう感じをアレンジで入れました。

 

和田:ちなみに、さあ、さとちゃんとさんちゃんがギター回しを始めたのは、やっぱりシンデレラ見に行ってからなんだよね。昔ね、シンデレラ一緒に見に言ったんですよ。あんときに、ほらジェフ(・ラバー)とエリック(・ブリッティンガム)ギター回しするじゃない?あれが、バッチリ決まっまっててめちゃくちゃかっこよくて、で、さんちゃんがあれいいなとか言って、それでやり始めたんだよ。練習したっていってたもんね。

 

寺田:その時、メンバーで寮に住んでたときに、それをさととSun-go☆が練習しようってことになって。初めは、ショルダーバックにタオルとか詰めてそれをクルって回す練習をして。で、本物をもって練習するときにヘルメットとかそういうのがなかったから、座布団を頭に巻いて、それで寮の駐車場で二人でクルクル回すよく練習してたよ。

 

若井:いやー、いい話じゃないですか!伝統芸はたゆまぬ練習なしではできないよっ!てことですね。

 

寺田:ほんと!ほんと!

 

和田:なんか、いろいろ、さとちゃんにもよく怒られたしなあ(笑)なんか、さとちゃん怒るんだよ、すぐ。「それどういう意味?」「なにそれ?」って(笑)

 

若井:別に怒ってないじゃないですかね(笑)おもしろいなあ。

 

和田:さとちゃん、ミッタン、いつもコンビで番組でもしゃべってくれてね。楽しかったですよ。

 

若井:もう、今回のスタジオ・ワークでもリズム隊はコンビの力をいかんなく発揮した感じがあります。本当にもう真面目だし。

 

和田:もう強力なリズム隊!

 

寺田:うん。あのね。ちょうどいいんだよ、塩梅が、あの2人。

 

和田:なるほど。なるほど。わかる気がする。

 

寺田:ミッタンは、ストイックになりすぎるね。さとちゃんはどっちかっていうと、何もしなくていいなら何もしたくない人なの。でも、あの2人がいるとミッタンはやりすぎない、さとちゃんはサボりすぎないってね、いい塩梅(笑)

 

和田:で、バランス取れると(笑)ちなみに恵子ちゃんが書いた曲はどうですか?

 

寺田:あたしが書いた曲は「Wind」と「So… 」だね。「Wind」は実を言うと、30代の時に書いた曲なんですよ。

 

和田:あ、っそうなんだ、ミディアム・テンポの感じの曲だよね。

 

寺田:そう、もともとミディアム・テンポで。ちょうどね私はソロになって、ハード・ロックでアルバム作りたいなあって、思ったときにその当時一緒にバンドやってた、キーボーディストの高梨くん(高梨泰治)、あの、アニメのナルト音楽とか作ってる高梨くんのお家で曲を作らせてもらってて、私はその時までギターが弾けなかったので、自分でメロを歌ってそれにコードをつけてもらって…ってのを高梨君の家でやってたんだけど、そのときに書いた曲なのね。「Wind」って。

 

若井:へえー。

 

寺田:若井くんに送ったのってアコースティック・ギターと歌だけのバージョンだよね?そのときのイメージをそのまま渡しちゃうと、そのイメージのままになってしまったり、そっから広がっていかないかもなあ、と思ったんで新しくギター1本で弾き語りで歌って、若井くんとこに渡してる。

 

若井:へえー、そういう経緯でしたか面白い!

 

和田:今、判明する経緯(笑)

 

若井:いや、本当にですよ。で、運命めいた事に僕自身が全然別で高梨さんと知り合ってやりとりさせてもらったり事もあったりして。面白いですよね。見えない何かで繋がってる。

 

和田:おもしろいねえ。ちなみに、「So… 」は、どっちかっていうとアコースティックな感じですね。

 

寺田:「So… 」はもうアコースティックでやろうって決めてた曲で。ある程度曲が上がってくるじゃないですか、曲があって、、こんな曲があってって。そのときに、私もう20代の頃からそうなんだけど、後半戦のSHOW-YAのアルバムにはブルースだったりアコースティックぽいものっていうのを1曲は絶対入れたいなって、ずっと思ってるんで。なんで今回新たにちょっとアコースティックで書かしてもらって、それを聞いてもらって。駄目だったら駄目で、別にそれはそれでソロでもやればいいかなと思ったり、できれば入ってくれるといいなあとかって思って作った曲なんだけど。で、曲のイメージと歌詞のイメージっていうのもあって。このところ世の中が大変な時代、その時はコロナの前だったけど、それの以前からもずっと何か理不尽なことがいっぱいあったりとか、良いことも悪いこともあったり…なんか、ちょっとめげてしまいそうな世の中でそんな時代だったりとかもするじゃないですか。そのときにちょっと上を向いて歩こう的な歌が作れたらいいなと思って書いた曲なんで。うん。

 

寺田:ポジティブな気持ちを持てるようにね。若井くんも曲を書いてるわけだけど、非常にこう。ツボついた楽曲が非常に多いなと。ヘヴィな曲もあるし。

 

若井:僕はさっきも言ったように一番最初にSHOW-YAと世界を目指すっていうときに、思いついたのを1個を形にしていって。自分の中でかなり曲を書いて、早い段階でバッーと上げてこれはSHOW-YAっぽくないなって思った曲は、実は外していったんですよね。

 

寺田:なるほど、なるほど。

 

若井:複雑なスピード・メタルみたいなものとか、モダンになりすぎてるもの、みたいなのはあえて外してます。本当奇しくも寺田さんとか言ってくれたことなんですが…僕のやってるディスティニアでもそうですけどクラシック・モダンっていうのが自分のトータル・コンセプトなってるんで、それを活かしてます。自分が80年代から受けた影響を実際どう還元していくか?今回は、本物80年代出身の本物であるSHOW-YAに還元するんでね、そこはすごく考えましたね。過去曲みたいに少しキャッチーで、もうちょっとライトにしてよりSHOW-YAっぽい曲も多分書くこともできたし、外したものの中にもあるんで、今回よりハードロック/ヘヴィメタルっていう軸の中でどう、みんなにこれ、SHOW-YAっぽいって!感じさせながらも、今の時代にだからこれできたのかっていう感じって両面のイメージを伝えたいってのがすごいあって。そういうイメージができるものだけを選別して最終的には統一して…みんなの曲もそういう形になるようにどんどんアレンジしてきましたね。

 

和田:うん。なるほど。フックがあるよね、やっぱりすごく曲中にもフックがあって、すごくなるほどと思わせるところあると思いますよ。すごくね。

 

若井:ライヴを見させていただいて過去作も聞いて、なるほど、こういう攻め方をしてきたんだな、とか過去に笹部(正徳)さんがやられたアレンジなどで、そうか、やっぱそういうツボみたいなところは必ず持ってくるんだなっていうのを聞いて感じたので、そういうものは結構積極的に取り組めましたね。

 

和田:なるほど、今回エンジニアにはヤコブ・ハンセンを使ってるよね。ヤコブはね、結構仕事の速い人だし、やはり非常に手腕のある人だよね。

 

若井:そうですね。何度か別件でも実は仕事をしたことが、あってすごいスマートですし、やりとりも非常にやりやすく、尚且つやっぱり女性ヴォーカルだったりとか要は結構メロディーが強い、例えばプリティ・メイズもそうですけど、ああいう作品に対してすごく強いイメージがあったので今回最終的に曲集まったところですごく歌を生かすような、ハードの中でもキチンと歌を生かすような形の楽曲が出揃ったので、これはヤコブ・ハンセン大先生であろうと。いうことで、今回お願いした次第ですね。

 

 

和田:アルバム全体の出来としてはどうですか、若井君。改めてファンの皆さんに言うとするならば。

 

若井:もう35周年の集大成と新たな挑戦。これがもうキーワードだと思いますね。

 

和田:今回は、世界を目指してるからね。

 

若井:もう言っちゃいますけど、もうレーベルもですね、実はドロのマネジメントも手掛けているドイツのフライング・ドルフィンから、決まってますので。

 

和田:おお、そうですか、リリースは10月ですか?11月ですか?

 

若井:そうですね。だからちょっとまだ確定してないようですが、秋口から冬ぐらいですかね。

 

和田:これはツアーやりたいよね。恵子ちゃんね。ヨーロッパとかね。今ちょっとこういうコロナで難しい時期だけれども。

 

寺田:ほんとだねえ!やりたい、でも日本でもちゃんとできないのにから。

 

和田:そうなんだよなあ(苦笑)

 

若井:可能性で言ったらヨーロッパとかの方がツアーの再開は早そうですね。周りの状況見てると。ワクチンを打った人はヨーロッパの国によってはそれだけで行き来ができたりするし、ワクチン接種率も非常に高い国が多いので。

 

和田:うん。うん。今年はヴァッケン(・オープン・エアー)も中止になっちゃってるから難しいだろうけど。

 

若井:そうですね。まだまだ大きくっていうのは無理でしょうけど、再開が早そうなのはヨーロッパ圏なのかなっていう気はしてますね。実現させていただきたいと。

 

和田:で、それが実現する前に日本でも35周年を記念するそのライヴがね、あると。

 

寺田:はい!8月29日、うん。

 

和田:どうですか、このライヴは今までと違う?気合が入ってると思うけど。

 

寺田:いままでと違うってこともないけど、いつも本当に1本1本のライヴはもうこれが最後のライヴだと思ってやってるところもあるので(笑)

 

和田:えー(笑) 一期一会、ライヴ?

 

寺田:そのつもり。メンバーももう明日はないと思ってやるっていう感じ。そういう思いでずっとやってきてるし、特にここ数年はそういうことをよくSun-go☆なんかも言うけど、「明日もバンドがないかもしれない」とか、要はこのメンバーだって1人欠けることなく、オリジナルメンバーで35周年を迎えられるとか、その先を目指せるっていうのはとてもとても貴重だし、大変なことなんだけど、5人でやれることっていうのは、すごく嬉しくSun-go☆も他のメンバーも言ってるんだけど…だから明日はどうなるかわからない。だから1本1本大切に、やっていかないといけないし、自分たちの体のことも含めてなんだけど、さっき冒頭でちょっと雑談してたときに、60過ぎたら大変だよ!みたいに言ってたじゃないですか、もうそろそろメンバー全員大台に乗っかるんですよ、あの2年後には全員60オーバーなんで。そうやって考えると、先はわからない。本当に一歩一歩大事にしようって。っていう部分では、もうその場でぶっ倒れてもいいやぐらいの思いでやるつもりでいます。新曲もやるよ!

 

和田:全集中(笑)

 

寺田:水の呼吸?わからないけど(笑)新曲も何曲かやるんで。

 

 

和田:ファンの皆さんはね、すごくやっぱり楽しみにしてるし、もうずーっとSHOW-YAを応援してくれてるじゃないですか。そういうファンの人たちも、このアルバムを気に入ってくれると思うし、ライヴもやっぱりね、そのSHOW-YAの一つ一つ、1回1回の全力投球っても見てると思うけど、とにかく長く続けてほしいと思ってると思うよ。僕は。

 

寺田:例えば、今回のアルバムを出すってことも、みんなが本当に全力で。あたしも全部英詞っていうのも初めてだったし。SHOW-YAのファンって不思議なのは曲が好きだっていうのもあるけど、でもそれを何よりもメンバー1人1人の生き様だったりとか、そういうところに魅力を感じてる人もすごく多いんで。そういう点でもこのアルバムは受け入れてもらえると思うし。実際に去年ぐらいのライヴで、もう新曲は実は3曲やってるんですよ。このアルバムの中から、すごいノリ良かった!ふふふ(笑)だって、聞いたこともないになんでのれるのっていうぐらい。

 

和田:SHOW-YAのバイブレーションがやっぱちゃんと伝わるからじゃないのかな。知らなくてもね、ちゃんと伝わってくってのは。

 

寺田:嬉しいなって思って。今回もまた新しい曲をね、やるんだよ。楽しんでもらえたらいいなっていうふうに思ってますけど。

 

和田:そうですか。うん。本当ね、頼もしいな。頑張ってほしい。

 

和田:本当さっきも話になったけど、80年代に女性ばっかりのロック・バンドって海外にはいましたけど、日本でロックっていう世界でやっていこうってのはいなかったよね。SHOW-YAはエポック・メーカーだと思うんですよ。だからそういう部分では、やっぱり後輩の人たちもすごくいいバンドが今ねガールズ・バンドがすごくいいバンドがたくさん出てきてるし、みんな頑張ってるよね。

 

寺田:うんうん、みんな頑張ってる。

 

和田:そういう人達に対してはどういう風に感じますか?

 

寺田:頑張ってほしいし、変なライバル意識はないけど、まだ抜かれたくないなって思いはある(笑)

 

和田:わかるなあそれ(笑)

 

寺田:私は若手のバンドも仲いい子たちもいるし、実際に一緒にライヴをしたり、ツアー回ったりした事もあるし。だからなんていうのかな、本当に今の若い子たちってテクニックもすごいし、すごいよね、多分、見せ方を知ってる。自分たちのときは手探りだったけど、今の子たちはちゃんと、バンドがこういうバンドだ、だからこうやって見せてくんだとか。あと、昔はロックはかわいくないとか言われてたのが、今はかわいいだし(笑)、自分たちが何をすべきか知ってるしという部分では本当ね、なんだこいつら!っていうぐらい、ちょっと末恐ろしいなっていうふうには思うけど。でも、やっぱりいつかは自分たちが抜かれていく日が来るんだと思うんですよね。だから頑張ってほしいって思ってます。それまで今の子たちが50過ぎても60過ぎてもできる道は、一応自分たちで作ってこうと思ってるんで。

 

和田:そういう意味でもリスペクトされてるな、と思います。SHOW-YAは。若井君、どうですか?そのあたりは?

 

若井:いやあ、姐さん達が言ったように若いバンドもすごい頑張ってると思うんですが、ちょっとたどり着けない境地にいる訳ですよ。やっぱりテクニックや見せ方なんていうのは、言ったら姉さんたちが教科書としてやってきたわけですから、いわゆる80年代の人が作ってくれた教科書があるから、我々や更に若い世代を含め、音楽がやりやすくなってったんですよね。姉さん達が更にもう一歩、この時代でも手本を示してもらうべく、、

 

和田:はははは(笑)

 

若井:今回このアルバムにはプロデューサーとしてそういう思いもすごく込めました。本当にね。生き様がないと刻めないものが、俺はあると思うんです。テクニックとか見栄えとかそういうことじゃなくて。例えばドロなんかにもすごいそれを感じるし、人生だったか?ってことが大事で、ドロはドイツでトップランナーとしてやってきたわけじゃないですか、女性がロックをやるってのは当然、ドイツでも若干の偏見みたいな事は当然あった訳で。姐さん達も同じような中、先頭を突っ走ってきて…要は人生かけてやるっていうところ。何て言うんすかね、どの国でも女性は多分80年代からこの今年も大変だったと思うんです。そのくらいの生き様じゃないと刻めないもの。その生き方で2021年のいま刻む、これが本当のハードロック/ヘヴィメタル!みたいなものは、本当に残したかった。実際にそれをやり遂げてくれたことで、また若い子達はね、ちょっと抜きづらくなる状況をあえて、私も後押ししたってところですね(笑)

 

寺田:いやー、がんばんなきゃ(笑)

 

 

和田:いや、ほんと今日のお話でね、ますます皆さんに頑張っていただきたい、というエールを送りたいと思います。ちなみに若井君のディスティニアはどうなんですか?

 

若井:そうですね。僕個人としてはどっちかっていうと今は曲を書いたり、プロデュース的な仕事やデザインの依頼もあるのでそれをやりつつ、ディスティニアの楽曲をだいぶ書き溜めている感じです。次のアルバム分くらいはベーシックは作りましたね。プロデュースなどで多くの人に認知してもらった後でも、ディスティニアなくなる訳じゃないのでいつからでも動き出せるし、可能な限りこっちにいてマイペースに仕事したいなと思いますけど。

 

和田:いいな、そういうマインド好きだな(笑)自由だなあ(笑)

 

若井:そうですねこういうところで見たもの、景色や経験がまた楽曲や詞を含め、いろんな先にフィードバックできるんじゃないかなと思ってるんで。なんか今日はいいですね。キャプテンのラジオを本当聞いてるみたい。

 

和田:またやりたいね!

 

若井:本当にぜひぜひ!何か、本当、寺田さんとこのまんまずっと喋ってほしいぐらいです。35年前みたいに(笑)

 

和田:35年前僕がラジオ出てるわけじゃないからね(笑)ヘヴィメタルがまたこんだけ盛り上がってきて、世の中もまだまだ変わっていくわけだけど、35年の後にこうして皆さんといろいろお話させてもらったりね。さんちゃんも「私は五十嵐」いや、「私は嵐」なんてつぶやいたりしてね(笑)

 

若井:いいなあ、キャプテンらしいそういうの(笑)

 

和田:いや、さんちゃんが前に何か言ってたのよ。ツイッターで。「私は五十嵐」、そうだね、それは間違いないねみたいな(笑)あの当時を振り返れば本当に懐かしい思い出が山あります。

 

寺田:そうだね、だからハードロック自体もあんまりお茶の間になかったジャンルだったからね。だから本当にヘヴィメタルやスラッシュ・メタルとかっていうのも、世の中にあまりまだ認知されてない時代だったし。今は普通にハードロック好きの普通の子がいっぱいいるじゃないですか。そういうのすごいありがたいなって思う。あの頃やって、ヘヴィメタル夜中にかけててよかったよね(笑)

 

和田:それがね、やっぱり多くのファンの人たち喜んでいただけて、ハードロック/ヘヴィメタルがからこれから来るぞ!という雰囲気も当時の番組から伝わっていったんなんじゃないかと思いますよ。本当に。その通りになったし!

 

 

寺田:トラックの長距離運転手さんとかもよく聞いてたみたいだもんね。

 

和田:そうだろうね。よく聞いていただけますよね。恵子ちゃんはラジオとかはやってないんですか?

 

寺田:自分でやるラジオとか今のところ、やってないかな。時々配信はやったりとかするけど、ツイキャスとか。あとはYouTubeをちょろっと、か。

 

和田:はい、ツイッターということで、そこで「おはゴリちゃん」な訳ですよね?

 

寺田:ははは(笑)でも、なんでゴリなんだ?ってよく言われる。

 

和田:僕も最初そう思ったんで、なんでゴリなんだろう?って。

 

寺田:えーっとね。「チョリース!」っていうのがあったでしょ?何か、あいさつでロックっぽい言葉はないかなと思ってたときに、ヘヴィメタルやハードロックのサウンドをゲジゲジとかゴリゴリとか、なんかそういうふうな表現をしてたのね。そうかゴリゴリサウンドかぁ、って思ってやったんだけど、全然、浸透しないの(笑)

 

和田:ははは(笑)じゃあ、これをきっかけに(笑)

 

寺田:流行語大賞でゴリって出てこないかなと思って(笑)

 

和田:なるほどね。いやもう今日は話をまたいろいろ伺って良かったなという風に思いますけど、面白い、面白いこういう機会があったらどんどん続けないですかね。

 

若井:いやあもう、そりゃあいいですなあ。まだまだね。キャプテンから掘り出したらいろいろ出てきそうですけどね。

 

和田:はははは(笑)出てくるよ(笑)でも僕なんかさこの歳だからね。寺田恵子さんなのに恵子ちゃんなんてね、名前にちゃん付けをさせていただいちゃうわけで、百恵ちゃんだって、聖子ちゃんだってアイドル時代から全部知ってるし一緒にさせていただいたりとかもあった世代だから。やっぱり今でも“ちゃん”なんだよね当時から知ってる人って。今も輝いてるしね。

 

寺田:呼び方変わらないよね!恵子さんなんて言われたら、ぞーっとする(笑)

 

和田:恵子さん、お元気ですかみたいな(笑)

 

若井:寺田さんをなかなか恵子ちゃんと呼べる人もなかなかいないわけですから。

 

和田:よく考えたら、いやもう時代はね、そういうふうになっちゃいましたけど、やっぱりハードロック/ヘヴィメタルも今や大御所がみんな60代、70代が多いわけじゃない?今も本当にバリバリ頑張ってるし、いや本当ね。尊敬します。私は。いやー、ほんといろいろあるんだけど、改めてそういうね、お話をさせていただく機会があるかなと思いますから。

 

若井:そうですね!私もその機会を楽しみにしてます。アルバムきっかけで、お2人の話が聞けたっていうのは非常に貴重な機会だったんじゃないかなと思います。

 

和田:本当にそう思いますね。こういうふうに喋れて本当に楽しかったです。では、最後にお2人から、今日これを見ていただいてる方々にメッセージをお願いしたいと思います、まず若井君からどうぞ!

 

若井:SHOW-YA、35周年の集大成と36年の新たな挑戦としてのこのアルバム『SHOWDOWN』。プロデュースさせていただきました。僕としてもね隅々まで渾身のプロデュースになってますんで、本当にSHOW-YAファンはもちろん、すべてのね、ハードロック/ヘヴィメタル・ファンに聴いてほしい作品となってますので、皆様、本当に楽しんで頂けたらと思います。

 

和田:それでは恵子ちゃんも!

 

寺田:今できる自分たちの持ってる全てをさらけ出してるアルバムなので、ぜひ聞いてほしいです。「熟女なめんなよ!」以上(笑)

 

和田:ありがとうございます!本当に頑張ってほしいと思います!今日は、どうもありがとうございました。

 

寺田/若井:ありがとうございました!

 


 

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【CD収録曲】
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  1. EYE to EYE
  2. NEVER
  3. HEAVY METAL FEMINITY feat. Dorothee Pesch
  4. TOKYO, I Scream
  5. KISS in the Riot
  6. WIND
  7. Thunder
  8. HOLD ME
  9. DON’T RUNAWAY
  10. ROCKS
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  12. I am the storm / WATASHI WA ARASHI [日本盤限定ボーナストラック]
[DVD収録曲] ※日本盤限定

  1. EYE to EYE (Music Video)
  2. TOKYO, I Scream (Music Video)

 

【メンバー】
寺田恵子(ヴォーカル)
五十嵐☆sun-go☆美貴(ギター)
中村”captain”美紀(キーボード)
仙波さとみ(ベース)
角田”mittan”美喜(ドラムス)

 

【プロデューサー】
若井望(DESTINIA, SHORTINO)
【ミックス/マスタリング】
ヤコブ・ハンセン(ハンセンスタジオ)