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ギター・ミューズ オリアンティが
自身のバックグラウンドや
来日への想いについて語る
スペシャル・インタビュー!

日本だけにスペシャルなセットで
初披露のカヴァーも入れる
一体感を感じて欲しい

                                   

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文:川嶋未来 写真:Elizabeth Viggiano

“日本だけにスペシャルなセットで初披露のカヴァーも入れる。一体感を感じて欲しい”

 

来日間近のギター・ミューズ、オリアンティが自身のバックグラウンドや近況、来日への想いについても語るスペシャル・インタビュー!

 

 

 

ー 音楽を好きになったきっかけは何でしたか。どのような音楽的バックグラウンドをお持ちなのでしょう。

 

オリアンティ:お父さんがギタリストだったから、家中にギターがあったの。スリーコードなんかを教えてくれて、一緒に(ジミ)ヘンドリクスやサンタナの『Abraxas』を聴いたり、クイーン、B.B.キング、ビートルズ、素晴らしいレコード・コレクションを持っていたわ。お母さんも。彼らが素晴らしい音楽的趣味を持っていたことに感謝しているわ。たくさんの素晴らしい音楽を聴いて育ったのよ。

 

ー とても音楽的な家庭に育ったのですね。

 

オリアンティ:そう、特にお父さんはヘンドリクスとか、素晴らしい音楽、ロックも大好きだった。とても音楽的な家庭だったわ。学校から帰るといつも音楽がかかっていて、音楽に惹かれたのは、学校があまり好きではなかったから。アーティストとしては、なじめなかった。6歳の時にギターを手にした時に、とてもしっくり来たの。「OK、私にはこれがある」って。6-7歳の頃に初めての曲を書いて、学校のイベントで歌ってみせた。気に入ってくれた子もいたし、笑った子もいた。後ろに友達のダンサーを従えてね。小さい頃から威張っていたのよ(笑)。その頃からパフォーマンスをするのが好きだった。テレビでビートルズやエルヴィスを見て、私も同じことがやりたいって思ったの。

 

ー プロのミュージシャンになろうと決意した瞬間はありましたか。

 

オリアンティ:14歳の時に学校をやめて3つのカヴァー・バンドに入ったの。アデレードのパブ・シーンで、かなり大変だった。みんなを楽しませるためにきちんと曲を演奏しなくてはいけないから。でも、数年続けると、これがやりたいことだと思ったわ。曲をたくさん書いて、レコーディングして、最初のレコードは14歳の時に家で作った。エンジニアリング、プロデュース、作曲、すべて独学で。ドラム、キーボード、ピアノ、ベースも学んで『Violet Journey』というレコードを作った。17-18歳の頃、6ヶ月間閉じこもって、できたものをあらゆるところに送ってディールを得たの。一人で作品を作るのは心地よかったから、忘れられないわ。一人だったけれど、まわりに楽器があって、毎日一から「何について書こうかしら?」なんて考えて。まだ若かったけど、おかげでここアメリカに来られた。もう18年になる。楽しかったわ。

 

ー 数えきれないほどこの質問を受けていると思いますが、マイケル・ジャクソンとの仕事はどのようなものでしたか。

 

オリアンティ:そうね、彼は世界一ビッグなポップ・スターで、彼以上はあり得ない。彼からの連絡、彼と一緒に過ごした時間。とても素敵な人で、みんなを励ましてくれた。忘れられないわ。関わった人たちみんな。とてもエモーショナルだった。特に彼が亡くなった時はね。オーディションの初日、彼の前で数曲演奏したら、「全員合格」って。とても緊張して、前の晩は眠れず、「Beat It」のソロを練習し続けたわ。一晩中吠え続けるクレイジーな犬も飼っていたから、近所の人たちは、「オーマイゴッド、誰が引っ越して来たんだ?」なんて思ったでしょうね(笑)。次の日、彼は私たち全員を雇った。素晴らしくエモーショナルだったわ。聴いて育った「Billie Jean」なんかをマイケル・ジャクソンと一緒にプレイしたのだから。最高だったわ。

 

 

ー 最近の音楽業界について、どう見ますか。パンデミックを経て、状況はどう変わって来たと言えるでしょう。

 

オリアンティ:以前とは違うわね。最近はみんな多くのことを自分たちでやっているわ。ファンと直接繋がれるSNSがあるから。とても興味深いことろ。私が初めて契約をした頃の業界とは大きく違う。開拓時代みたいに、自分で道を切り開かなくてはいけないのよ。ずっと前、プリンスはいつもそうしていると言っていた。彼には先見の明があって、自分で道を切り開いて、今私もそうしているわ。新しいチームと、本当に作りたいレコードを作っている。9月にまた新しいレコードを作るの。やることを指示されるのではなく、正しい人々と一緒にやるのよ。「自分はどう感じる?」って。最初にメジャー・レーベルと契約した時とは大違い。当時は「君はこれを着なさい。この人たちとこれをやりなさい。こう言いなさい」って。そしてメディアがすべての発言を引用して。とにかく違った。あの時なりのやりやすさはあったけれど、今は一緒にやる相手を選ぶの。それから曲を書く時に、TikTokやInstagramにあげるわ。「これは好き?」って反応を見るために。反応が良ければ、「OK、これをレコーディングしましょう」って。イカしてるわ。

 

ー ミュージシャンを志す若い人たちに、何かアドバイスはありますか。

 

オリアンティ:そうね、私にとっては冒険で旅だったわ。みんなそれぞれ違う道があるけれど、何かエキサイトできることがあって、それが自分の天職だと思うなら、やってみるべきよ!110%の力を注いで、とにかくやってみる。アーティストになるのは簡単ではないけれど、好きなことを仕事にするのはとても報われるし、私はそのことに関してとても幸せだと感じているわ。

 

ー 人生を変えたアルバムを3枚教えてください。

 

オリアンティ:OK、まず間違いなく『Band of Gypsies』。お父さんが聴かせてくれて、「ワオ!これは何?」って。ぶっ飛んだわ。それからサンタナの『Abraxas』。サンタナはもう1枚、『Sacred Fire: Live in Mexico』。すべてのギタリストが聴くべきよ。彼のギター・プレイは本当に興味深くて、決して退屈させない。すべてのソロがメロディックで、トーン、バンド、フィーリング。『Sacred Fire』、『Abraxas』、『Band of Gypsies』、それからエルヴィスの『’68 Comeback Special』かビートルズも入れないと。間違いなくエルヴィスとビートルズからの影響は大きいわ。

 

 

“コメントを残してくれたら、セットに入れるわ。10人からリクエストがあった曲は、確実に”

 

ー 9月に来日公演が控えていますが、日本の印象はいかがですか。

 

オリアンティ:素晴らしいわ。日本に行って、空港を出て、サマー・ソニックでもプレイしたけれど、凄かった。3-4回行ったけれど、本当に素晴らしかったわ。ビルボードでのライヴや他のところでも、人々から感じる温かさとか、ご飯もおいしいし。散歩したりショッピングが大好きだから、いつもクレイジーなものを買うのよ。日本人は私と同じものが好きみたい。ギター・ショッピングも。行くのが楽しみ。日本に行くととても楽しいから、今回も楽しみだわ。

 

ー 今回具体的にどこかへ行くプランは立てていますか。

 

オリアンティ:そうね、バンドのメンバーの案内をするわ。彼らは日本に行ったことがないから。ドラマーはあるけれど、他のメンバーはないはずだから、彼らを本当に素晴らしいお寿司屋さんやショッピング、ギター屋さんに連れていくわ。それから私のお気に入りの音楽ストア。まだやっているといいけれど。それからショウをやるのも楽しみ。

 

ー 9月のステージはどんな感じになるのでしょう。

 

オリアンティ:実はみんな何が聴きたいかというビデオをInstagramにあげたところ。プレイし漏れをなくしたいから。新曲もやるし、『Believe』、『O』、『Rock Candy』からの曲、シングル、新しいカヴァーもやる。新曲も試すつもり。演奏しているととても楽しくて、日本に行く頃には次のアルバムをレコーディングし終わっているはずだから、ライヴでもやるけれど、みんなの聴きたい曲を知りたい。何かをやらずにガッカリさせたくないから。「なぜあれをやらないの?」って。お金を払って見に来てくれるのだから、私たちはミュージシャンとしてステージでみんなに奉仕をする。そういうものよ。楽しむということ。

 

ー Instagramで聴きたい曲をリクエストできるのですね。

 

オリアンティ:そう、ちょうど「あなたは何を聴きたい?」というビデオをあげたばかりで、コメントを残してくれたら、セットに入れるわ。10人からリクエストがあった曲は、確実に。何年にも渡ってたくさんの曲を録音したから、日本向けにスペシャルなセットを組みたいのよ。

 

ー 2日間のセットはそれぞれ違ったものになるのでしょうか。

 

オリアンティ:ええ!そうなると思う。セットは変えるわ。自分たちにとっても、両日来てくれるお客さんにとっても、興味深く楽しいものにする。色々混ぜて、やったことのないカヴァーも入れるから、エキサイティングで楽しいし、音楽とはそういうもの。新しいことを試して、実験をして、繋がる。みんなにショウとの一体感を感じて欲しいわ。

 

 

文:川嶋未来

 


 

 

【公演日程】

■ ORIANTHI EXCLUSIVE TWO NIGHTS IN TOKYO

2023年9月21日(木) 開場 18:00 / 開演 19:00 東京:Zepp DiverCity Tokyo OA:TRiDENT
2023年9月22日(金) 開場 18:00 / 開演 19:00 東京:Zepp DiverCity Tokyo OA:Unlucky Morpheus

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2022年10月14日発売

Orianthi

『ロック・キャンディ』

数量限定 CD+直筆サインカード+Tシャツ

CD

【CD収録曲】

  1. イルミネイト (パート1)
  2. ライト・イット・アップ
  3. ファイア・トゥゲザー
  4. ホエア・ディド・ユア・ハート・ゴー
  5. レッド・ライト
  6. ヴォイド
  7. バーニング
  8. リヴィング・イズ・ライク・ダイイング・ウィズアウト・ユー
  9. ウィッチズ&ザ・デヴィル
  10. ゲッティング・トゥ・ミー
  11. イルミネイト (パート2)
  12. ホエア・ディド・ユア・ハート・ゴー (アコースティック・ヴァージョン)《日本盤限定ボーナストラック》