WARD LIVE MEDIA PORTAL

ゴートフリード・アッダー
(Milking The Goatmachine)
独占インタビュー

俺たちがやっているブルータルな
デス・グラインドとゴートチーズのミックスというのは
かなりユニークなものさ
俺たちの混乱した頭の産物とでも言うのかな(笑)

                                   

ご購入はこちら

文:川嶋未来 写真:Fernando Hermansa

山羊のマスクをかぶり、ブルータルでグルーヴィなデス・グラインドを演奏するドイツの「ゴートコア」バンド、ミルキング・ザ・ゴートマシーン。ニュー・アルバムのリリースを記念して、ギター/ベース担当のゴートフリード・アッダーに話を聞いてみた。

 

 

ー ニュー・アルバム『ノイエ・プラッテ』がリリースになります。過去の作品と比べ、どのような点が進化していると言えるでしょう。

 

ゴートフリード・アッダー:一番の進化は、特に前作と比較した場合、ギターとドラムのサウンドだね。今回は違ったやり方をして、たくさんの実験をしたんだ。

 

ー ワム!のカバーが収録されていますが、なぜこのような選曲をしたのでしょう。

 

ゴートフリード・アッダー:簡潔に話すと、2021年にドイツのテレビ局からのリクエストで、この曲の一部をレコーディングしたんだよ。テレビ番組で使われるはずだったのだけど、結局この話はポシャってしまったんだ。だけど、この曲は次のアルバムに入れるべきだと思ってね。改めてレコーディングして入れたんだ。

 

ー 歌詞のテーマはどのようなものですか。基本的に歌詞は公開していないようですが。

 

ゴートフリード・アッダー:今回の歌詞のコンセプトは、何のコンセプトもないこと(笑)。俺たちの歌詞は、ふざけてやりたいことのカラフルなミックスさ。アルバムに歌詞を載せたことはない。俺たちにとっては音楽、それからおそらく曲のタイトルが最優先で、歌詞は常に二の次だから。

 

ー 音楽的にはどのようなアーティストからインスピレーションを受けているのでしょう。

 

ゴートフリード・アッダー:音楽についても、様々なジャンルのカラフルなミックスだと言える。ほんの一部を挙げると、 Napalm Death、Nailbomb、Entombed、Despised Icon、Iron Maiden、N.W.A,、Snoop Dogg、Slayer、Bolt Thrower、Terrorizerとか、他にもたくさんあるよ。

 

 

 

ー ミルキング・ザ・ゴートマシーンにとって、ユーモアというのは常に重要な要素のようですが。

 

ゴートフリード・アッダー:そうだね。俺たちがやっているブルータルなデス・グラインドとゴートチーズのミックスというのは、かなりユニークなものさ。似たようなことをやっているバンドは思いつかないし、これに関しては誰かから影響を受けているというより、俺たちの混乱した頭の産物とでも言うのかな(笑)。

 

ー そもそもミルキング・ザ・ゴート・マシーンが結成された経緯はどのようなものだったのでしょう。

 

ゴートフリード・アッダー:2008年の初め、ゴートリーブ(Vo, Dr)と俺で新しいプロジェクトをやろうということになった。パーティで知り合って、何をやるか、どんな方向を進むかを話し合ったんだ。俺の記憶が正しければ、俺がプロジェクトの名前は「ゴートマシーン」に関連したものにするべきだと言って、ゴートリーブが「それならミルキング・ザ・ゴートマシーン」にしようと言ったのだと思う。だから、スタートと同時にコンセプトも出来上がったということさ。

 

ー 1〜3年おきと、随分ハイペースでアルバムをリリースしてきていますが、これはポリシーなのでしょうか。

 

ゴートフリード・アッダー:単に俺たちにはたくさんのインプットがあって、これを自分たちの憂さを晴らすための手段として利用しているだけさ。おそらく他のみんなと同じように、仕事や世界中のニュース、人間関係とかの外部要因のせいで、かなりのスピードで鬱憤が溜まるのさ。

 

ー オールタイムのお気に入りのアルバムを5枚教えてください。

 

ゴートフリード・アッダー:これは難しいな。5枚じゃ足りないよ。とりあえず、こんな感じかな。

 

Edge of Sanity – Crimson

Metallica – And Justice For All

Unleashed – Shadows In The Deep

Iron Maiden – Piece Of Mind

Afflicted – Prodigal Sun

 

ー では最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

 

ゴートフリード・アッダー:イーハー、日本のゴートバンガーたち!ニュー・アルバムを楽しんでくれるといいな。ゴートグラインドの世界支配をサポートし続けてくれ。いつか日本に行って、ライヴをやりたいよ。Stay goaty。

 

文 川嶋未来

 


 

ご購入はこちら

2023年8月18日

Milking The Goatmachine

『Neue Platte』

CD

【CD収録曲】

  1. ザ・スクウィール・セッション
  2. フィード・ミー; ミルク・ミー; コーム・ミー
  3. チルドレン・オブ・ザ・ホーン
  4. エクストリーム・ウルヴズ・テラー
  5. ザ・ロング・ワン・トゥ・ミルク・ウィズ
  6. イン・バトル・ゼア・イズ・ノー・ストロー
  7. ブーツ・ブラッディ・ブーツ
  8. トワイライト・オブ・ザ・サンダーゴート
  9. ファンキー・フューネラル
  10. イッスン・コーテル、マッハン・コーテル
  11. ナパーム・グラス
  12. クラウト・イム・バート・ウント・クォーク・イム・フェル
  13. ケアレス・ウィスパー

 

【メンバー】
ゴートフリード・アッダー (ギター/ベース)
ゴートリーブ・アッダー (ヴォーカル/ドラムス)
ラザルス・フーヴ (ギター)
スティーヴ・シェダウェイ (ベース)