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『メイク・ア・ウィッシュ』
発売記念 連載第三弾!
若井望 独占インタビュー

華やかでビッグなラスヴェガス・ハード・ロックですね
まさにポールの集大成といっていい作品です

RELEASE INFO

LAメタルを代表するロック・シンガー、ポール・ショーティノが“ショーティノ”名義でアルバム『メイク・ア・ウィッシュ』を2020年4月24日に発表する。

ポールのハードでソウルフルなヴォーカルを堪能することが出来るこのアルバムでギタリスト、そしてプロデューサーとして全面参加しているのが若井望だ。リーダー・プロジェクトであるDESTINIA等で国境と世代を超えた活動を行ってきた若井だが、本作ではポールのヴォーカルと時に寄り添い、時にぶつかり合いながら、その音楽をさらに高い次元へと昂揚させていく。

ポールの音楽との出会い、そしてアルバム制作へと至る道について、若井に訊いてみた。

 

 

  • —— 新型コロナウィルスで世界が大変な状況ですが、若井さんはどのように過ごしていますか?

 

自宅でけっこう忙しくやっていますね。リリース予定の作品の仕事がいくつかあったり、アルカトラスにはアルバム『ボーン・イノセント』のゲスト参加の他にもいろいろ携わっていたり… ライヴは出来ないけれど、それ以外は今、出来る事着々とやっています。

 

  • —— ポール・ショーティノの音楽と出会ったのはいつ、どんな状況でしたか?

 

ラフ・カットのアルバム『ラフ・カット』(1985)を聴いたのが最初ですね。リアルタイムではなく、後追いになってしまいますが。思い返せば、LAメタルに興味を持ったのは、(伊藤)政則さんの本で読んだのがきっかけだったと思う。元々ディープ・パープルやレインボーからハード・ロックが好きになって、それからディオやマイケル・シェンカー・グループなどに流れていったんですけど、さらに掘り下げるために本を読むようになったんです。それで政則さんの本に載っていたLAメタルを聴いてみることにして、最初に聴いたW.A.S.P.がすごくキャッチーで無駄に派手で、すぐにハマりました。ラットはギタリストのウォーレン・デ・マルティーニは華やかでカッコ良かったし、ウォレントの曲作りとかね。トゥイステッド・シスターとかブラック・アンド・ブルー…当時の華やかなシーンが好きで手当たり次第に聴きました。その中にあったのが『ラフ・カット』(1985)でしたね。

 

  • —— ラフ・カットを聴いた第一印象は?

 

元々、ディオが好きだったので(ラフ・カットとの)関わりの話や、ジェイク・E・リーとウォーレン・デ・マルティーニの交流とか、クレイグ・ゴールディだったり、LA人脈にも興味があったんです。で、沢山のところでラフ・カットの名前が出てくるので、これは聴いてみないと!…と思いました。ボーカルを中心とした作りですが、リフ・ワークや曲作りが独特のノリで、「テイク・ハー」も「ダブル・トラブル」とか、構成もキーにやスケールに問わられないで、ちょっと変わった曲がフックになっているんですよね。

 

  • —— ポールのヴォーカルについて、どう感じましたか?

 

ポールのヴォーカルは他のLAメタルのボーカルに比べて、ブルージーでハスキーな部分が強く、さっき話したようなリフものはもちろん、アップテンポの「ロック・ザ・USA」やバラードの「ザ・ナイト・クライズ・アウト(フォー・ユー)」などでも、キーなどの技術というよりも歌いまわしや感情がハートに響く印象ですね。それに、ポールは根っからのロック・スターだと思います。レコード・デビューする前から映画『スパイナル・タップ』にロック・スター役で出演してますし、、そういえば、ピーター・バルテスは1980年代にアクセプトでラフ・カットとツアーを行ったとき「ポール・ショーティノって男前だな」という印象を持ったと話していました。1980年代、スターがたくさんいた時代でそう感じたというのは、よっぽどスター性があったんでしょう。もちろんそれだけではなく、歌が巧い。こう、訴えかける歌というのかな。ジャニス・ジョプリンっぽくも歌えるし、ブルージーでキレがあるし、グッと惹きつけるものがある。『メイク・ア・ウィッシュ』でもブルージーなアドリブをふんだんに入れてくるし、同じメロディを歌うのでも1回目と2回目では歌い回しが異なっていたりする。あとポールのキャリアでインパクトがあった歌と言えば、(チャリティ・プロジェクト、ヒア&エイドの)「スターズ」(1985)でしたね。ロニー・ジェイムズ・ディオやロブ・ハルフォードみたいな凄いシンガーが勢揃いしている中でもポールは確実に存在感を出しているし、素晴らしいと思いましたね。ポールはその後、クワイエット・ライオットの作品でまた聴いたり、しばらく後にグレイト・ホワイトともライヴをやったり、あちこちで度々、名前を見かけていました。

 

 

  • —— ポールと初めて会ったのはいつですか?

 

2016年の東海市のイベントでした(2016年11月、東海市“鋼鉄フェスティバルVol.2”)。ギタリストの瀬上純さんがLAメタルに詳しく、ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の音楽でポールをフィーチュアリングしたことがあったんです。ポールはLAメタルのシーンでは年齢が上の方で、ネタも多く、人脈もあるしという事でイベントに呼ばれ、トークイベントをやるのに加えて、日本人ミュージシャンをバックに往年の曲を歌うライヴをやろうということで、その一員として瀬上さんから出演の話をいただきました。それでポールの歴代の代表曲やラフ・カット、クワイエット・ライオットの曲をプレイしましたね。

 

  • —— 実際に共演した印象はどうでしたか?

 

最初に音を出してみた印象は、とにかく“声”が良い。表現力の強さ。それに尽きます。1980年代のレコードというのは、ヴォーカルの処理がまだ確立されていなかったせいか、すべてがそうではありませんが、シンガーの技量をや持ち味を捉えきれていなかった作品も多いのではないかと思います。実際、本人の横に立ち聴いてみると、レコードだけでは判らない引き出しや帯域があったり、すごく面白い。ポールは声質も凄いけど、やはり表現力のシンガーなんですよね。それまではロブ・ロックやロニー・ロメロみたいに、ハイトーンがあり、メロウな部分でグッと掴むタイプのシンガーとやってきたんだけど、ポールのブルージーな歌い方のタメや呼吸がとても新鮮で、響くものがありました。その頃から、こんなシンガーと何かやりたいと思って、自分のアルバムの曲など聴いてもらったりしたんです。

 

  • —— 2017年6月にはポール・ショーティノ・バンドとして東京・大阪での単独来日公演を行っていますが、“ショーティノ”としてアルバムを作る話は、そのとき固まったのですか?

 

このときポールとじっくり音楽について話すことが出来たんです。帰国日になってもいろんなことを話したくて、ホテルから空港までの車の中でも話しました。今から思うと、これは運命的なものだったと思うけど、ポールがホテルの部屋に携帯電話を忘れたんですよ。それで“判った。俺が直接持っていくよ”と約束して、次の週にはラスヴェガスまで行きました。そうしてこのプロジェクトが動き出したわけですが、この時はまだいまの”ショーティノ”というスタイルまでは決まってませんでした。確立してったのは、一緒に曲を作り始めてしばらくしてからですね。

 

  • —— 今回のポールとの作品ではどのようなアプローチを志向しましたか?

 

今回は自分自身も挑戦して、追い込みながら、人間同士で創り出す音楽をやりたいと思っていました。よくある海外のゲストを金で呼んだ単なるセッションでなく、レコード会社がマッチングさせたプロジェクトのように敷かれたレールに乗るのでもなく、信頼出来る仲間とただ一緒に音楽を創るという原点回帰をしてみかった。ポールも俺の気持ちを判ってなのか、「金なんて持ってこなくていい。うちに泊まればいいから」と言ってくれてね、実際、1ドルも持たずにマッカラン空港について、ラスヴェガスでは彼の家に居候していました。ポールのホーム・スタジオにはマイクや機材、卓もあったんですけど、プロトゥールズのヴァージョンが7とかで(2005年頃のヴァージョン)、重いデータだと立ち上げるのに1時間ぐらいかかったりしてね(苦笑)。まあ、渡米を重ねる毎に経験を活かして機材も持ち込んだりしました、そんな中に身を投じてポールと2人で音楽を作っていったんです。ポールがかつてヴィヴィアン・キャンベルとディオもこんな感じでディオの家のスタジオでアルバムを作ってたって話をよくしてくれました。プロデューサーとしてもとても成長できたと思いますね。

 

  • —— 『メイク・ア・ウィッシュ』の音楽性について、どのように説明しますか?

 

ラスヴェガスのハード・ロック/ヘヴィ・メタル・ミュージシャンが総力を結集した、華やかで、ビッグなラスヴェガス・ハード・ロックですね。まさにポールの集大成といっていい作品です。持っていったアイディアにはDESTINIAに通じる音楽性の曲もあったし、シンフォニックなメタル・ナンバーもあった。メロディック・メタル的なバラードもあったかな、でもその辺の事前に構築したようなものは結局ボツにしましたね。それよりも2人で向かい合ってアコースティックを弾き鳴らして、良いアイディアが出来上がると俺が部屋で2時間ぐらいかけてアレンジして、すぐポールに聞かせて、また手を加えて、曲を完成させる方がしっくり来ました。「ブラフ」なんかもそうやって書いた曲です。ポールは歌詞を大事にしていて、曲を書きながら歌詞を何度も書き直して、その間にヴォーカル・ラインやメロディもどんどん変わっていく。時にはコード進行も変えて対応していかなきゃならないし、曲をまとめていかなきゃならない。最初は面食らったけど、非常に面白かったですね。

 

  • —— ポールは人間としてどんな方ですか?

 

ポールは非常に女性にモテますね(笑)。普段からトークや気遣いが素晴らしいしね(笑)本当に老若男女を惹きつける魅力がある人ですよ。そんな人柄のおかげで、街を歩いていても「よぉ、ポール!」とか声をかけられるし、駐車場にいる従業員や掃除に来たおばちゃんともすぐに仲良くなってしまう。スター性に加えて、カリスマ性というか人を引き付ける魅力がある人です。ポールはビッグ・ラブというワードをよく使っていますがまさにその通りですね。

 

 

  • —— 『メイク・ア・ウィッシュ』の1曲目「センド・イン・ザ・クラウンズ」はフランク・シナトラなどで有名なスタンダードで、故ヴィニー・ポール(元パンテラ)が参加していますが、どのようにして実現したのですか?

 

「センド・イン・ザ・クラウンズ」は元々10年ぐらい前、コメディアンのキャロット・トップのショーのためにポールとヴィニーが作ったんだけど表にちゃんと出ていなくてね。ちなみに、ヴィニーとポールはお互いの家を行き来するなど、まるで兄弟のように仲が良くて、ヴィニーが亡くなったとき(2018年6月22日)は本当に落ち込んでいましたね。我々の作品で叩いて貰おうと話してましたし。その後に、ポールにこれを聞かせてもらって、その際にこれを新たに演奏しようということになりました。ヴィニーのドラム・トラックは1テイクしか残っていないからいじれないので、それを軸に俺が新しいギターを弾いて、組み立てていったんです。ベース・パートはいろいろ考えた上で、マルコ・メンドーサに頼みました。マルコとはDESTINIAでも共演したけど、ストレートなハード・ロックよりも、こういう“遊び”がある曲の方が面白いんじゃないかと思って。彼もそれを心得て、わざわざフレットレース・ベースを持ち出して弾いてくれています。とても良い仕上がりになったと思います。ポールも気に入ってくれてとても嬉しいかったですね。

 

  • —— 「アイズ・オブ・ザ・ウィザード」はロニー・ジェイムズ・ディオに捧げる曲ですが、ポールとはロニーについてどんな話をしましたか?

 

ポールはロニーのことをすごく尊敬していて、夜中に飲みながら思い出話をしてくれました。さっきも話に出ましたがディオの『情念の炎〜ホーリィ・ダイヴァー』(1983)の制作時に、その作業をつぶさに見ていたこととか、酔っ払っているから同じ話を何度もするんですよ(苦笑)。ポールの家にはロニーの写真がたくさん飾ってあって、ボーリングをやっている写真とか、あと『虹を翔る覇者』の巨大なリトグラフがかかっていました。そんな話を聞きながら作った曲ですね。ロニーへの思い入れがすごく強くて、途中までアルバム・タイトルを『アイズ・オブ・ザ・ウィザード』にしたいと言っていましたよ。

 

  • —— アルバムのタイトル・トラックとなった「メイク・ア・ウィッシュ」について教えて下さい。

 

アルバムのタイトルは『アイズ・オブ・ザ・ウィザード』にしたいって話もありましたが、最終的には直前までは「センド・イン・ザ・クラウンズ」か「ライズ・アップ・アンド・ビー・ストロング」でした。ポールが最終的に「メイク・ア・ウィッシュ」しようと言って、確かに彼らしい言葉でアルバムとしてもしっくりきたと思います。曲としての「メイク・ア・ウィッシュ」はアコースティック・バラードでもちろんラスヴェガスで書きました。向こうの家ならではの窓辺の空気感みたいなのを残せて、これもとても気に入っている曲です。昨年の終わりに向こうでTVのリアリティ・ショーの曲としても使われました。

 

  • —— 数々のゲスト・アーティストが参加していますが、元アクセプトのピーター・バルテスはどのようにして加わったのですか?

 

ピーターとはアクセプトの来日公演(2017年)で会ったことがあって、その後突然SNS経由で連絡があったんです。アクセプトだったピーターだけど、元気?って。それでとても驚いて、改めてデモを送ったらすごく気に入ってくれて、それから付き合いがあります。弾いて欲しいって連絡してまずミッドテンポの「ブラフ」で弾いてもらいました。ベースの音がすごくロックでタイトで本当に素晴らしかったんで、アップテンポの「フィーリング・ラッキー・シー・ユー・イン・LV」でも弾いてもらっています。この曲でのギターvsベースのバトルは特に気に入っていますね。負けないつもりいきましたが正直、圧されていますよ(笑)。音楽的にも厳しい人で、理想のHR/HMベーシストの一人ですね。2月は1か月間アメリカにいたのですが、このピーターの家にも滞在しました。また一緒にやりたいですね。

 

  • —— 『メイク・ア・ウィッシュ』を、2009年の『チェイシング・マイ・ドリーム』に続く“バンド:ショーティノ”のセカンド・アルバムと捉えていますが、それは何故でしょうか?

 

最初から決めていたわけではなかったですね。ポールとラスヴェガスで合流したときは何もないところから曲作りを始めたんです。どういうプロジェクトかも決めていなかった。何度か渡米して、話し合って、少しづつ作っていきましたね。ただ、途中でDESTINIAでのアルバム作業や別件の仕事も多くあったから、一時中断して、それから半年後あいたりして…曲が集まってきた時にスタイルが固まってきて、ちょうどその際に『チェイシング・マイ・ドリーム』を聴いたりしていてね。今回も明確にハード・ロック/ヘヴィ・メタルに寄った作品としてのヴィジョンが見えてきたことで、ひとつの筋道が出来ていきました。ポールの作品の中でも『チェイシング・マイ・ドリーム』はキーとなるアルバムで、リスペクトしているんです。『チェイシング・マイ・ドリーム』のプロデューサー/ギタリストのマイケル・ヴォスはマイケル・シェンカーのテンプル・オブ・ロックなどでもプロデューサーとして知られてますが、とても素晴らしいプロデューサーで。ハード・ロック作品としてまとまっていて、ギターやコーラスもよく出来ていて…だから『メイク・ア・ウィッシュ』は、その系譜に続く作品と捉えているんです。プロデューサー/ギターというのも一緒だしね。まあ、それは俺の中では重要なんだけど、ポールとしてはあまり“セカンド・アルバム”という部分は気にしていないかも知れないですね(笑)。

 

  • —— なるほど。

 

面白いのは、今年(2020年)2月にラスヴェガスに滞在してた時に、ちょうどマイケル・ヴォスが滞在していて、我々のミュージック・ビデオの撮影日に彼が結婚式を挙げていました。というか、ビデオを録った現場で式をしてました(笑)。彼とはマイケル・シェンカーの話をしたり、このアルバムも聴いてくれたりして、絶賛してくれました。俺のことを“ウィザード(魔術師)”と褒めてくれました(笑)。自分の新しいシグネチャー・ギターが偶然“ウィザード”という名称だし、嬉しいですね。というか、いま考えるとたまたまビデオ録る日にドイツに住む人がアメリカの同じ都市、しかも本当に近くにたまたまいた。そんな偶然って…ねえ。広い世界でそんな偶然が起こるんだよなあ。これが。ほんと面白い。

 

  • —— 『メイク・ア・ウィッシュ』はそんな“運命の繋がり”を感じさせるアルバムですね。

 

そう、『メイク・ア・ウィッシュ』はそういう因果に基づく部分があるかもしれないですね。ポールがラスヴェガスで出演しているライヴ・ショー“レイディング・ザ・ロック・ヴォールト”で共演しているミュージシャンが大勢参加している中で、ドラマーのジェイ・シェレーンはかつてハリケーンでダグ・アルドリッチと一緒だったり、ピーター・バルテスのいたアクセプトがラフ・カットと1980年代に一緒にコンサートしてたりね。ユーライア(・ダフィ)は俺からの繋がりだけど過去にポールもセッションしてたりしてね。西田さんも親友で今作のエンジニアでもあるクランチ・スタジオの石野くんとの繋がりからだったり。いろんな背景や人間関係があって面白いです。運命というものがあって出来てるのかも知れませんね。俺は自分のバンドに“DESTINIA”と名付けているぐらいだしね。

 

  • —— 「ノクターナル」と日本盤ボーナス・トラック「エンプティ・プロミセズ」は『チェイシング・マイ・ドリーム』に収録されていた曲のリメイクですが、どのようにアプローチしましたか?

 

「ノクターナル」は元々すごく良い曲だったけど、ポールが「やり直してみたい」と話していたんで、じゃあやってみようと。この曲では実は俺がベースも弾いてます。「エンプティ・プロミセズ」はピアノ弾き語りに乗せて女性ヴォーカルとのデュエットをやったらどうかとポールが提案して、まったく新しいヴァージョンになっています。どちらも良い曲だけど、さらに良くなってると思いますね。

 

  • —— その一方で、「ミッシング」という同名異曲が『チェイシング・マイ・ドリーム』と『メイク・ア・ウィッシュ』の両方に入っているのには、どんな事情があるのでしょうか?

 

特に事情はないね(笑)。その辺りはポール先生、あまり気にしていなかったみたいで(笑)。一応、『メイク・ア・ウィッシュ』の方は「ミッシング・ユー」というタイトルにしていたけど、最後に歌詞を本人にチェックしてもらったとき、タイトルが「ミッシング」になって戻されてきました。おそらく「この方が良い」とヒラメキで決めたと思うけど、ポールは曲タイトルよりも、楽曲そのもの、そして歌詞に重点を置くタイプのアーティストだということだと思います。

 

  • —— ショーティノとしてアルバムを作ったことは、若井さんにとってどんな経験でしたか?

 

このアルバムを作ったことで、肩肘を張らずに活動が出来るようになったと思います。DESTINIAではどうしても“日本から世界に進出していく!”みたいな気負いとそれに対する葛藤が常にあって。ショーティノの場合はあくまで中心はポールで、それに対し権利やお金も含め全てにおいて、イーブンに若井個人がプロデューサー/ギタリストとして関わっていく形。アメリカで制作するプロジェクトとして進み、良い意味で肩の力が抜けましたね。日本のアーティストのどうのこうの、みたいな事を考える必要もなくなったので。その分ハードルも当然上がりますが、そのおかげで、音楽を創ることの楽しさを再認識しましたし、世界も視野も大きく広がりました。これは今後ほかの活動にも大きく影響すると思う。

それに、なんといっても素晴らしい作品をまた一つ刻むことが出来た。ポールには本当に感謝です。

 

 

  • —— 最後に『メイク・ア・ウィッシュ』の聴きどころと今後の活動を教えてください。

 

この『メイク・ア・ウィッシュ』はやはりポールのブルージーでアメリカンな部分が基軸だから、昨今のヨーロッパのメタル・シーンにあるような流行りのサウンドではないのだけれど、このアルバムに込められた前向きで強いなメッセージ性は、こんな時代だからこそ聴いて欲しいと思います。客観的にひとりのハード・ロック/ヘヴィ・メタル・ファンとしても1枚持っておきたい作品だと思う。LAメタルの重要人物の集大成ともいえる作品だしね。

多くに人に手にして聴いて貰いたいよ。
今後についてだけど、世界がこんな状況になってしまっているけど、8月にはショーティノとしてアメリカでライヴの予定もあるんだ。そこではローワンともプレイする予定なんだけどね。このご時世だから正直どうなるかはわからない。まずはこのクレイジーな状態が収束するのを心から願ってる。そして、日本でもショーティノとしてライヴが出来たら素晴らしいね!

 


 

 

2020年4月24日 日本先行発売

ショーティノ

『メイク・ア・ウィッシュ』

直筆サイン付CD+Tシャツ+特典DVD

CD+特典DVD

CD

【CD収録曲】

  1. センド・イン・ザ・クラウンズ
    (feat. ヴィニー・ポール [元パンテラ] / マルコ・メンドーサ [DESTINIA/元ホワイトスネイク])
  2. シャウト・アンド・プライド
    (feat. ユーライア・ダフィー [元ホワイトスネイク] / 西田”DRAGON”竜一)
  3. ブラフ
    (feat. ピーター・バルテス [元アクセプト] / 西田”DRAGON”竜一)
  4. メイク・ア・ウィッシュ
    (feat. フィル・スーザン [元オジー・オズボーン] / ジェイ・シェレーン [イエス])
  5. ライズ・アップ・アンド・ビー・ストロング
    (feat. フィル・スーザン [元オジー・オズボーン] / カルロス・カヴァーゾ [元クワイエット・ライオット])
  6. アイズ・オブ・ザ・ウィザード
    (feat. フィル・スーザン [元オジー・オズボーン] / ローワン・ロバートソン [元ディオ])
  7. フィーリング・ラッキー・シー・ユー・イン・LV
    (feat. ピーター・バルテス [元アクセプト] / 西田”DRAGON”竜一)
  8. ノクターナル
    (パトリック・ヨハンソン [元イングヴェイ・マルムスティーン])
  9. ミッシング
    (feat. フィル・スーザン [元オジー・オズボーン] / ジェイ・シェレーン [イエス])
  10. ビート・オブ・マイ・ハート
    (feat. ダグ・アルドリッチ [元ホワイトスネイク] / アンディ・C [元ダーク・ムーア / METAL SOULS])
  11. ライジング・サン
    (feat. フィル・スーザン [元オジー・オズボーン] / ジェイ・シェレーン [イエス])

《日本盤限定ボーナストラック》

  1. エンプティ・プロミス
    (feat. シェーン・コーリー [ドゥイージル・ザッパ / ミートローフ])

 


 

【メンバー】
ポール・ショーティノ(ヴォーカル) [ラフカット/クワイエット・ライオット]

若井 望(ギター) [DESTINIA]

 

【ゲスト・ミュージシャン】

ヴィニー・ポール(ドラムス) [元パンテラ]

フィル・スーザン(ベース) [元オジー・オズボーン]

ピーター・バルテス(ベース) [元アクセプト]

カルロス・カヴァーゾ(ギター) [元クワイエット・ライオット]

ダグ・アルドリッチ(ギター) [元ホワイトスネイク]

マルコ・メンドーサ(ベース) [DESTINIA / 元ホワイトスネイク]

パトリック・ヨハンソン(ドラムス) [元イングヴェイ・マルムスティーン]

ジェイ・シェレーン(ドラムス) [イエス]

ローワン・ロバートソン(ギター) [元ディオ]

アンディ・C(ドラムス) [元ダーク・ムーア / METAL SOULS]

ユーライア・ダフィー(ベース) [元ホワイトスネイク]

シェーン・コーリー(ヴォーカル) [ドゥイージル・ザッパ / ミートローフ]

西田”DRAGON”竜一(ドラムス)