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Katatonia
来日記念
独占インタビュー

伊藤政則のロックTV!で放送された
Katatonia独占インタビューの全貌掲載!

                                   

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文:川嶋未来 写真:Takumi Nakajima

2024年2月、待望の初来日公演を行ったスウェーデンのメランコリック・メタル・バンド Katatonia。伊藤政則のロックTV!で放送されたインタビューの全貌を掲載!

 

 

ー 今回初来日公演ですが、みなさん日本に来るのは初めてですか。

 

ヨナス:そう、全員初めてさ。まだ1日だけで消化しきれていないけれど、とても素晴らしいよ。

 

ー やはりスウェーデンとは大きく違いますか。

 

ヨナス:違うね。

 

ー 最新アルバム『Sky Void of Stars』に対するファンの反応はいかがですか。

 

ヨナス:とても良いよ。長いことツアーもして、ライヴでも新曲の反応は良い。みんな気に入ってくれているみたいだ。本当に良い反応だよ。

 

 

ー キャリアも長いですから、ライヴのセットリストを決めるのは難しいですか。

 

ヨナス:うん、難しいね。アルバムを出すごとにさらに難しくなる。新しめのアルバムをプロモートしなくてはいけないし、ファンが聴きたがる曲もやらなくてはらない。俺たちがやりたい曲もやる。だから常に葛藤があるけれど、楽しくもあるよ。

 

ー 初期はドゥーム/デス・スタイルでしたが、古い曲と新しい曲を同じセットの中でやるのは難しいでしょうか。

 

ヨナス:極初期の曲はあまりプレイしないけれど、20年以上前の曲でも似たようなヴァイブがある。だから、そんなに難しくはないよ。たまに極初期の曲もプレイするし、それらは少々違うけれど、やれることはやれる。

 

ー よりゴシック、プログレッシヴな方向へと転換したきっかけは何だったのでしょう。まったく自然な変化だったのでしょうか。

 

ヨナス:超自然なことだった。俺たちは常に進化をして新しいことを試し、新しいクリエイティヴさを求めているから、今も進化の途中なのさ。

 

ー 現在のKatatoniaのスタイルを、無理矢理にでもカテゴライズするとどうなりますか。

 

ヨナス:難しいな。通常は他人が決めること。エモーショナルな要素がたくさんあるコンテンポラリーなモダン・メタルのようなものをやっているけれど、ズバリこれとは言えないな。

 

 

ー 現在はどのような音楽、アーティストからインスピレーションを得ているのですか。

 

ヨナス:俺たちはたくさんの音楽を聴く。新しい音楽は多くないけれど、俺にとっては、何か新しくてインスピレーションを与えてくれるもの、うーん、難しいな。答えられないや。ごめん。

 

ー 今日もSamaelやMorticianなどのTシャツを着ていますが、今もアンダーグラウンドなデス・メタルを聴くのですか。

 

ヨナス:ずっと聴いているよ(笑)。30年前よりも、今は色々聴くけれどね。当時はそれしか聴かなかったけれど、今はもっと広い。それは俺たちの音楽を聴いてもらえればわかると思う。色々な影響を取り入れているから。現在こういうサウンドなのは、多分それが理由じゃないかな。

 

ー 長い間Peaceville Recordsに所属していましたが、最新作からNapalm Recordsに移籍しています。

 

ヨナス:確かにPeacevilleには長いこといて、良いレーベルだったけれど、他のレーベルを試す時だと思ったんだ。さらにリーチのある、例えばここ日本へと連れてきてくれるようなレーベル。Peacevilleはここにオフィスがないけれど、Napalmにはある。(訳註:ありません。)日本に来られたのも、それが理由の一つさ。

 

 

ー 人生を変えたアルバム3枚を教えてください。

 

ヨナス:俺はParadise Lostの『Gothic』。それからSlayerの『Reign in Blood』。Red House Paintersの『Ocean Beach』。

 

ダニエル:Morbid Angelの『Blessed Are the Sick』。Confessorの『Condemned』。Cynicの『Focus』。

 

ロジャー:King Crimsonの『In the Wake of Poseidon』。Jeff Buckleyの『Grace』。それからBlind Melonの『Soup』かな。

 

ニクラス:俺がヘヴィ・ミュージックにハマったきっかけとなった画期的なアルバム、Dismemberの『Death Metal』。姉が引っ越した時にレコードをもらったんだ。姉はスウェーデンのラジオ局から手に入れてね。彼女の部屋からヘヴィなサウンドが聴こえていて興味を持って、最終的には自分でもCDを買ったよ。それでヘヴィな音楽を聴くようになったんだ。

 

 

ー スウェーデンは世界に名だたるメタル大国ですが、なぜそうなったのだと思いますか。

 

ヨナス:どうだろう…。

 

ロジャー:寒いからね。

 

ヨナス:そう、寒い。

 

ロジャー:気候のせいさ。

 

ヨナス:天気が悪いと部屋で楽器の練習をするしかないからね。イングヴェーがそうやって、多くのスウェーデンのメタル・ミュージシャンの道を開いて、どんどん増えていったんじゃないかな。難しいな。でもイカしたことさ。

 

ニクラス:国が、少なくとも当時はとても寛容で、リハーサル部屋のお金を出してくれたり、おかげでバンドを始めやすかったというのもある。それも多くのバンドが出てきた大きな要因さ。メタルだけでなく、バンド全般ね。

 

ー では最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

 

ヨナス:夢が叶ったよ。ずっとサポートしてくれてありがとう。今日来ていない人たちは、昨日の大阪のショウを楽しんでくれていたらいいな。

 

 

文 川嶋未来 / 写真:Takumi Nakajima

 


 

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2023年1月20日

Katatonia

『Sky Void Of Stars』

CD

【CD収録曲】

  1. オステリティ
  2. コロッサル・シェイド
  3. オーパライン
  4. バーズ
  5. ドラブ・ムーン
  6. オーサー
  7. インパーマネンス
  8. スクレラ
  9. アトリウム
  10. ノー・ビーコン・トゥ・イルミネイト・アワー・フォール

【メンバー】
ヨナス・レンクス(ヴォーカル)
アンダース・ニーストロム(ギター)
ロジャー・オイエルソン(ギター)
ニクラス・サンディン(ベース)
ダニエル・モイラネン(ドラムス)