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フィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ 独占ライヴ・レポート

スレイヤー ファイナル公演に帯同したフィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ パンテラ楽曲満載の2夜をレポート!
1月の来日を記念してバック・カタログ日本初登場!

LA, The Forum | 2019/11/29~30

フィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ 独占ライヴ・レポート

スレイヤー ファイナル公演に帯同したフィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ パンテラ楽曲満載の2夜をレポート!
1月の来日を記念してバック・カタログ日本初登場!

LA, The Forum | 2019/11/29~30

文 川嶋未来

来年1月に来日が決まっているフィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ。リーダーは、その名から明らかなように、元パンテラのフィリップ・アンセルモだ。もともとはグルーヴ皆無、とにかく聴きづらいデス・メタルをプレイするという、アンダーグラウンドを極めつくしたようなコンセプトで始められたイリーガルズであるが、ヴィニー・ポールの死をきっかけに、パンテラ・セットをプレイし始めた。最初のころはセットの前半がオリジナル、後半がパンテラという形だったが、その反響の大きさにどんどんレパートリーが増えていき、ついにはセットが全部パンテラになってしまった。今年11月のスレイヤーの最後のツアーに帯同したイリーガルズは、やはり100%パンテラのセットを披露。日本公演にさきがけ、ツアー最終日の2日間のステージを見てきた。

 

 

 

 

場所はロサンゼルスのThe Forum。いわゆるアリーナの大会場だ。(先日リリースになったスレイヤーのライヴ、『リペントレス・キロジー』が撮影されたのも、この会場である。)イリーガルズはトップバッター。(他はプライマス、ミニストリー、そしてスレイヤー。)ショウはいきなり「Mouth for War」からスタート!説明の必要はないと思うが、メタルの歴史を変えた92年のアルバム、『A Vulgar Display of Power』のオープニング・ナンバーだ。何しろここはアメリカ。ファンは歌詞を一字一句覚えている。サビだけでなく冒頭からラストまで、当然のように大合唱が響く。続いては「Becoming」。こちらは94年の『Far Beyond Driven』の曲。ツアー・タイトルは「Philip H. Anselmo & The Illegals Play “A Vulgar Display of PANTERA”」だが、『Vulgar』以外の曲も普通にプレイされる。(そもそもこのタイトルも、「イリーガルズがパンテラの曲をこれみよがしにプレイ」というような意味だ。)そして00年の最後のオリジナル・アルバム『Reinventing the Steel』から「Yesterday Don’t Mean Shit」、続いて『Far Beyond』のオープニング・ナンバー、「Strength Beyond Strength」で場内は大盛り上がり。「Goddamn Electric」をチラっと挟んで「Fucking Hostile」、「Walk」という『Vulgar』の名曲2連発で興奮は最高潮に!ラストは『The Great Southern Trendkill』のクロージング・ナンバー、「(Reprise) Sandblasted Skin」で締め。あっという間の30分。しかし終演後フィルは、今日のライヴにかなりご不満の様子。オーディエンスのリアクションも悪くなかったし、一体何が気に入らなかったのかよくわからないのだが。

 

 

 

 

さて、翌日の11月30日はスレイヤーのファイナルということで、The Forumの雰囲気も最初から異様な感じ。今日もイリーガルズはトップバッター。「Mouth for War」、「Becoming」というスタートは昨日と同じだが、会場の盛り上がりは昨晩の軽く10倍。やはりみな特別な場に興奮を抑えられないのだろう。続いては「I’m Broken」、昨晩はチラリとしか演奏されなかった「Goddamn Electric」と一気にセットを変えてくる。「Strength Beyond Strength」を経て、「Fucking Hostile」では、何とチャーリー・ベナンテがドラムをプレイ!チャーリーとスコット・イアンは、スレイヤーのファイナル・ショウを見に来ていたのだ。次の「This Love」ではそのスコットだけでなく、俳優のジェイソン・モモアまでが飛び入りし、「You keep this love!」

のコーラスに参加。豪華にも程がある!で、ラストは「A New Level」と、これまた昨晩とは違う締め。

 

 

 

 

 

考えてみると、前回フィリップ・アンセルモのパフォーマンスを見たのは01年のBeast Feastでのこと。(パンテラの最後のライヴだ。)あれからもう18年。フィルもMCで言っていたが、パンテラのライヴを見たことがないという若いファンも増えてきていることだろう。そんな若い人たちにとっても、往年のパンテラ・ファンにとっても、フィルがパンテラを取り上げるようになったというのはうれしいことに違いない。レパートリーも日に日に増えていっているようであるから、1月の来日公演でも、多くのパンテラ・ナンバーが披露されることだろう。

 

文 川嶋未来

 

 

 


バック・カタログ日本盤初登場

フィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ

1st『ウォーク・スルー・エグジッツ・オンリー』

2nd『チュージング・メンタル・イルネス・アズ・ア・ヴァーチュー』

日本盤ボーナストラック2曲収録 各2,750円(税抜 2,500 円)

 

 

『ウォーク・スルー・エグジッツ・オンリー』

 

 

【CD収録予定曲】

  1. ミュージック・メディア・イズ・マイ・ホアー
  2. バタリオン・オブ・ゼロ
  3. ビトレイド
  4. ユサーパー・バスターズ・ラント
  5. ウォーク・スルー・エグジッツ・オンリー
  6. ベッドルーム・デストロイヤー
  7. ベッドリドゥン
  8. イレレヴァント・ウォールズ・アンド・コンピューター・スクリーンズ

《日本盤限定ボーナストラック》

  1. コンフリクト
  2. ファミリー・フレンズ・アンド・アソシエイツ

 

【メンバー】

フィリップ・H・アンセルモ(ヴォーカル)

マージ・モンタゼリ(ギター)

ベネット・バートリー(ベース)

ジョー・ゴンザレス(ドラムス)

 

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『チュージング・メンタル・イルネス・アズ・ア・ヴァーチュー』

 

 

【CD収録予定曲】

  1. リトル・ファッキング・ヒーローズ
  2. ユートピアン
  3. チュージング・メンタル・イルネス
  4. ジ・イグノーラント・ポイント
  5. インディヴィジュアル
  6. デリンクエント
  7. フォトグラフィック・トーンツ
  8. フィンガー・ミー
  9. インヴァリッド・コラブリン・フロウズ
  10. ミックスド・ルナティック・リザルツ

《日本盤限定ボーナストラック》

  1. アグリー・マグ
  2. ピッグス・キッシング・ピッグス

 

【メンバー】

フィリップ・H・アンセルモ(ヴォーカル)

スティーヴ・テイラー(ギター)

マイク・デ・レオン(ギター)

ウォルター・ハワード Ⅳ(ベース)

ジョー・ゴンザレス(ドラムス)

 

商品ページはこちら

 


フィリップ・H・アンセルモ&ジ・イリーガルズ出演

■ Extreme the DOJO vol.33

2020年1月28日(火)開場18:00 / 開演 19:00 東京:恵比寿 LIQUIDROOM

2020年1月29日(水)開場18:00 / 開演 19:00 名古屋:名古屋クラブクアトロ

2020年1月30日(木)開場18:00 / 開演 19:00 大阪:梅田クラブクアトロ

出演: Philip H. Anselmo & The Illegals / KING PARROT / PALM

https://smash-jpn.com/live/?id=3096